Works 防災・職業訓練 線路閉鎖工事手続訓練VR シミュレータ

工事作業員のための訓練用VRシミュレータを制作しました。
夜間に行う「線路閉鎖工事」を安全に遂行するために必要な手続きを、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)を使用してVR空間内で学習出来るようになっています。

訓練者はHMDを着用し工事の流れを追います。
要所要所で直前の動作や会話について不備や間違いがないかクイズ形式で問題が出題され、解答しながら訓練を進めていきます。
終了後は問題の要点解説や採点を行うことで、訓練の振り返りができる仕組みになっています。

本シミュレータでは3DCGを使い、実在する鉄道駅およびその周辺街区を忠実に再現しました。
また実際の作業内容を詳細に把握するため、ブロック玩具を使用するなどして作業を再現しながら打ち合わせを重ねて構成を作成。それをもとに役者による演技をモーションキャプチャでデータ化することで、作業内容や作業者の行動をシミュレータ内に再現しています。
さらに実際に夜間の工事現場で収録した環境音や声優による会話の音声を使用することで、臨場感のある仕上がりになっています。
これら再現度の向上に重点を置くことで、現場に行かずとも、線路閉鎖工事を体感できるようになっています。

GISグループ空間情報デザインチーム
橋本 隆憲

構成を作る上で、お客さまの要望する訓練内容を、限られた訓練時間にどう落とし込むかが重要なポイントでした。当初は10分程度の長さを要望されていましたが、充実した訓練ができるよう、最終的には20分弱の長さになっています。
モーションキャプチャを使用することについては、以前にも鉄道系の業務で経験がありました。そのため、スタジオや役者さんの手配といった段取り等で前回の経験を活かすことができ、収録は順調に進みました。
また趣味のブロックを業務で役立てられたので、楽しみながら仕事ができました。
 

credit

Producer:Kazunari Igawa
Director:Takanori Hashimoto
Creators:Takanori Hashimoto / Koichi Kasai / Katsuhiro Akiyama / Yousuke Ogawa / Chihiro Hiraga