葛飾北斎作『百物語』『しうねん』VRコンテンツ
すみだ北斎美術館で開催されたイベント「閉館後の美術館に何かが起こる!?夜のすみだ北斎美術館『百物語』」(2017年8月24日〜26日)にて、 葛飾北斎の絵画作品『しうねん』をVR化したコンテンツを出展しました。
JTB情報システムと共同企画により実施し、イベントご来場者様向けの特別コンテンツとして公開しました。
新しいアート体験を提供するVRコンテンツ
葛飾北斎によって描かれた百物語の一つ『しうねん』。
描かれている位牌や蛇の意味などに謎解きのような要素を持ちながら、同時に北斎の絵に対する執念が伝わってくる、インパクトの強い作品として知られています。
平面的で、モノの質感を感じさせないことが特徴の浮世絵ですが、この『しうねん』を3DCGとして表現するにあたり、コンテンツへの没入感をより高いものにするため、フォトリアルな質感を追求しました。3D空間として表現された『しうねん』に描かれた静物のある空間を、音を聞きながら移動することで、時間芸術の領域で再構築された新しいアート体験を提供し、複層的な絵画の楽しみかたを提示しています。
思わず歓声があがるVRのアトラクション性
三日間のイベント開催中、ご来場者様ほぼ全員がVRコンテンツを体験しました。
VRが初めてという方も多く、360°の空間を浮遊する体験により、思わず「お〜!」「わ!」という歓声も。
イベントは好評のうちに終了し、VR体験はご来場者様に「美術と美術館の魅力」を再発見する機会を提供。満足度の向上や来場促進に役立てることができました。