株式会社イトーキの本社オフィス兼ワークスタイルショールーム「ITOKI TOKYO XORK」にて、オフィスの3Dモデル上にオフィスワーカーの活動やワーク・エンゲイジメントのデータを可視化するWebアプリケーションを制作しました。
株式会社イトーキは、ポストコロナにおける新たなセンターオフィスとして「ITOKI TOKYO XORK」を大規模リニューアルし、2023年4月26日に公開。同社はこれからのセンターオフィスの役割を、リアルなコミュニケーションを通じた「”ここでしかできない体験”に特化した場」、所属意識や愛着・相互の信頼感醸成といった「個と組織をつなぐ求心性の場」、ブランドアイデンティティの発信や多様なステークホルダーとのコラボレーションを生む「社会とのつながりの場」と捉えています。
ITOKI TOKYO XORKは、オフィスワーカーの活動とワーク・エンゲイジメントのデータ、そしてオフィスレイアウトデータを取得・統合し、それをオフィスの3Dモデル上に表示するBIツール「Realtime Office Viewer(リアルタイムオフィスビューワー)」の実証実験を実施しています。この実験により、オフィス内で活発に動いているエリア、稼働率の高いエリア、そしてワーク・エンゲイジメントに貢献しているエリアなどが明確になります。
※BIツールとは:ビジネスインテリジェンスツールの略で、蓄積されたデータを分析・見える化するツールです。
3Dバーチャルオフィスに可視化される活動データ
キャドセンター制作のコンテンツは、取得されたオフィスワーカーの活動ログやワーク・エンゲイジメントのデータを、オフィスの3Dモデル上に重ね合わせて表示するもの。オフィスワーカーが活発に動くエリア、稼働率が高いエリア、ワーク・エンゲイジメントに寄与するエリアなどが直感的に理解できるようにエフェクト効果を付けています。コンテンツはUnityで開発を行ったWebGL形式となっており、データベースと連携することで、データの可視化を実現しました。
オフィス提案のツールとして活用
コンテンツは、ITOKI TOKYO XORK内の大型モニタで展示されており、オフィス見学などで来館したお客様向けにご覧いただいています。また社員のPCを使っての閲覧も可能で、メタバースのように画面を操作して3D空間内を移動することもできます。株式会社イトーキはデータを基にしてお客さまに最適なオフィスの運用・構築をご提案する「オフィス3.0」の実現を目指しており、本コンテンツは同社が提唱する「これからのセンターオフィスのあり方」をさまざまな側面から模索し提案に役立てるものとして活用されています。