Articles cc lab lab #Blenderを使用したパース制作

こんにちは、コンテンツデザイン開発グループリアルタイムチームの戸本です。
今回は3DCG制作アプリケーションのBlenderを使った不動産CGパース制作をご紹介します。
不動産CG制作に関しては、3dsmaxやCinema4Dといった制作アプリケーションがこれまで一般的でした。
これらのアプリケーションには、モデル管理の行いやすさなど、今でも大きなアドバンテージがあります。
いっぽうBlenderはPBR(物理ベースレンダリング)が使用できるため、正確かつより高品質な質感を得る事ができるほか、リアルタイム系のアプリケーションとの連携のしやすさなど、従来使用してきたアプリケーションとはまた別のアドバンテージがあると感じています。

オープンソースであることの強み

Blenderはすでに多くの方がご存じの通り無料で使用出来るオープンソースで提供されています。
キャドセンターでは技術検証や実案件での導入といった形で知見の獲得を進めています。
アドオンと言われる機能を拡張する為のスクリプトが使用可能で、無料で公開されているアドオンも多く、オープンソースであることによる参加プレイヤーが世界規模で広がっていることから、今後の発展性に大いに期待ができます。
また無料であることから個人や学生などがBlenderで3DCG制作の技術を習得するケースも増えてきており、社内でもBlenderによる業務を社内に定着させることで、今後の業務効率化の面でもメリットがありそうです。

Blenderでモデル管理

モデル管理の業務はモデリング、マテリアル設定等、その案件のモデルデータ関わる基幹的な作業を行います。
Blenderについては検証を進めていますが、不動産案件において最も苦心したのはUVの扱いです。
UVの扱いについては今後も検証が必要だと感じています。
マテリアル設定については、PBR(物理ベースレンダリング)が使用できることで、より高品質な質感を得られ、その点は非常に優れていると言えます。

Blenderで仕上げる

CGチームの仕上げ担当は、ライティング設定、最終的なレンダリング作業を行います。
今回Blenderでライティングを行いましたが、その感想は非常に「楽」だったという事です。
太陽の位置情報を入力するだけで、ほぼ完成形に近づき、補助光も必要ありませんでした。
Blenderのcompositorを使用する事でレタッチに使用する素材管理が容易で、効率的にレンダリング作業を進める事が可能でした。

Blenderの案件使用率はまだそれほど高くはなく、まだまだ未検証の機能もありますが、今後も検証を継続し案件対応力向上を図ります。

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