Articles cc lab lab UnrealEngine5 大阪3D都市モデルをセットアップ

こんにちは、コンテンツデザイン開発グループリアルタイムチームの戸本です。
キャドセンターがリリースしている「REAL 3DMAP OSAKA」は大阪24区をフォトリアリスティックに再現した3D都市モデルです。
今回のcclabでは新たにリリースされた「REAL 3DMAP OSAKA 夜景版」のUnrealEngineでのセットアップ方法をご紹介します。

「REAL 3DMAP OSAKA 夜景版」は大阪24区すべてをカバーしていますが、今回は目覚ましい発展を見せる中之島エリアを中心にセットアップを行います。
シーンデータを3dsMAXで開き、該当箇所のシーンを合成します。今回は四区画を使用してセットアップを行っていきます。
EPICGAMESが公開しているエクスポーターツール「Datasmith」を使って、3dsMAxからUnreal Engineにエクスポートします。

Datasmithの詳しい概要は下記のリンクをご覧ください。
https://dev.epicgames.com/documentation/ja-jp/unreal-engine/datasmith-plugins-overview

Datasmithを使用すれば、3dsMAXで設定された質感をほぼそのままの状態でUnreal Engineにインポートすること*が可能です。
今回はランドマークに適用されるマテリアルに少し手を加えていきます。
窓明かりの発光量、色味や模様、建物自体の明るさを調整できる項目をマテリアルに追加しました。
こうすることで、ランドマークのマテリアルを個別に調整することができ、細かい演出が可能になります。
*シーンの状態によっては調整が必要な場合もあります。

リリースされているシーンデータには道路を走る車のアニメーションも含まれています。
都市景観をCGで再現するにはこのようなアセットも重要な演出的要素です。
UnrealEngineでこれらのアセットを使用する為、アニメーションのエクスポートにも対応しているDatasmithで3dsMAXからエクスポートを行い、車のアニメーションをUnrealEngineにインポートします。

DetasmithでインポートされたアニメーションデータはUnrealEngineではレベルシーケンスとして扱われます。
レベルシーケンスをシーンに配置したら、自動プレイ、ループの設定を忘れずに行います。
レベルをプレイすると道路に沿って走る車列が再現されます。

Unreal Engineはゲームを制作するための「ゲームエンジン」として開発されています。
今回はUnreal Engineの特性を活かし、大阪の夜景を舞台にした簡単なゲームをセットアップしていきます。このゲームでは、プレイヤーが滑空して自由に空を飛ぶことができます。しかし、ゲームを開発するには技術、知識、そして時間が必要です。
Unreal Engineにはゲームを簡単に組み込むことができるアセットが豊富に揃っており、それらのアセットを使ってセットアップを行いました。

大阪・関西万博の開催も近づいているので、大阪の3D都市モデルで一足先に大阪を体験するのは面白いアイデアかもしれません。
リリースされている大阪の3D都市モデルには、夜景だけではなく大阪24区の昼バージョンも含まれています。
これらのモデルは、動画制作、静止画制作、CG制作など、さまざまな用途に活用できるデータとなっています。

大阪の3D都市モデル「REAL 3DMAP OSAKA」の詳細は下記リンクよりご覧にいただけます。
https://www.cadcenter.co.jp/real3dmap/osaka/