Articles cc lab lab [UE5]Photorealistic 3D Tilesを使った合成検証

こんにちは、映像/グラフィックグループ CGチーム所属の青木と申します。​
普段は、Blender、3ds Max、Unreal Engineを使用した建築CGパースのモデル周りを担当しています。​
今後もちょこちょこと日々の気付きを書いていきたいと思っております。

今回、初めてとなる投稿はGoogleの「Photorealistic 3D Tilesを使った合成検証」です。

通常、周辺建物を作る場合には簡易的なbox形状や少し凝ったものを作成します。
ただ、これをするには時間も手間も大変かかってしまいます。

なのですが…!もしかしてこれ使えば…何もやらなくてよくなるのでは…。
と思い、検証スタートを実施してみました。

Unreal Engineでは、Cesium for Unrealのプラグインで3D Tilesを表示します。
ネットに情報たくさんありますのでここは割愛します。
実際表示させてみるととんでもなく感動します。
普段から各Googleツールで見慣れてはいるのですがなんでですかね?
単純に驚きです。

使用するソフトウェア

・Blender 4.0.2
・Unreal Engine 5.3.2

合成用の建物はBlenderのフリー素材。
場所は、当社が入るビルとその敷地になります。

対象となる建物は、画面中央にある建物です。この建物を入れ替えていきます。

Blenderからデータを持ってきます。高さ幅ともに予定通り。

建物が重なっているので既存の建物は非表示にして、敷地範囲をスプラインで囲い穴を開けます。
これは、Cesium for Unrealの機能です。

あとは、建物の位置と高さを微調整し完成です。簡単ですね!

朝の時間帯にすると持ってきた建物の影は太陽位置によって動くのですが、 3D Tilesの影は残念ながら動きません。

ここから見るとどう見えるか!?などの眺望検証としてすごく使えそうですね。

近くでみると精度が気になります。。。

引いてみると、周辺建物との高さ関係や距離感のイメージが想像できますね。

結果

Photorealistic 3D Tilesを利用した建物合成は、思った以上に良く可能性を大きく感じました。なんといっても見た目ですね。周辺との馴染みが抜群に良い。周辺は誰もが知るGoogleのデータですので納得感が強く持てます。これをリアルタイムに視点を自由に動かせるのは今まで出来なかったものの一つですね。

そして、始めにあった、今後は周辺建物は何もやらなくてよくなったのか?の回答ですが、 Photorealistic 3D Tilesは利用に対し規約や制限、確認をするべきことが多くあることから利用の際はご注意ください。

以上、初めての投稿となりますがいかがでしたでしょうか。今後も気付きやちょっとした検証など発信して参りますのでご覧いただけますと嬉しいです。

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