ご無沙汰しております。忘れた頃に現れるCGデザイナーこと、
コンテンツデザイン開発グループ リアルタイムチームの中村です。
今回はLiDARで撮影したデータを元に、会議室のモデルを組んでいきます。
過去の記事はこちらです
Scaniverseでスキャンしたモデルを出力し、3dsMaxに読み込みました。
スケールや床面の高さは概ね揃ってますが、位置や向きがバラバラなので、パズルのように組み立てていきます。
(水平直角のカッチリとした形状は取れないので、大体で合わせていきます)
一先ず組み立てました。ここから使う部分、使わない部分を切り分けていきます。
きちんとデータが取れているところ、形状やテクスチャがきれいに取れている所を優先して残しつつ、不要な部分を削除していきます。
極力きれいな所だけ繋ぎ合わさるように整理しました。
…テーブルが複数オブジェクトからの切り貼りになってしまったので、結構グチャグチャです。。。
ここだけ単体で別撮りしても良かったかなと思っています。(余力があったら次回までに直します)
前回と同様、UVを整理してテクスチャをベイクします。
今回は会議室全体で2Kテクスチャ3枚程度になるように整理しました。
ベイクしたテクスチャを適用しました。この状態でGLBに変換します。
今回は時間的な都合からメッシュの削減や軽量化といった工程を省いてしまっているため、DOORで使うにはかなり重いモデルデータになっています。
実案件だったら完全にアウトですが、今回は実験なので大目に見てください。
DOOR(https://door.ntt/)にアクセスし、Spoke(シーン構築ツール)でシーンを組んでいきます。
会議室のGLBを読み込んで配置し、スポーン位置なども調整。前回作成した椅子のデータも配置して、一先ずシーンと呼べる状態にしました。
「シーンを公開」をクリックしてアップロードを行います。
まずはシーン全体のパフォーマンスをチェックしt…
赤字の部分が負荷の高い所なのですが、やはりポリゴン数とファイルサイズがすごく大きいです。
実案件だったら完全アウトですが、今回は実験なので(以下略
なんとかアップ自体は出来ました。早速シーンを開いてみます。
メタバース上に現実の会議室を持ってくる事が出来ました。
…といっても、場所だけあればメタバース空間が成立するという訳でもありません。
次回はDOORの機能を仕込んであげて、会議室のシーンを仕上げていきます。
もうちょっとだけ続きます。(次回へ続く)
いかがでしたか。
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