Works 防災・教育訓練 VRラーニングLight

ビジネス領域でのVR活用を目的とした実写VRコンテンツ「VRラーニングLight」を企画・制作しました。
エンパワメント研修用教材の一環として、ビジネスにおける困難な局面をVRを通じて体験でき、実写VRの可能性や社会有意性に取り組んだコンテンツとなっています。

【コンセプト】

当社は、3DCG制作で培ってきた経験や技術を活かし、さまざまなVR・AR・MRコンテンツを制作してきました。
また近年は「BEYOND VISUALIZATION」をテーマに掲げ、デジタルコンテンツが身近なものになる中で、可視化するだけに留まらない、さまざまな側面からの価値を追求したコンテンツに挑戦し続けています。

そうした中で、実写映像が持つ生身の人物によるリアリティを活かした実写ベースのVRコンテンツが活きる領域を検討しました。
企業内でのVR導入が活発になる昨今、社員研修や教育といった分野にもVRを利用できないかという動きが広まってきています。そういった領域では、実写VRを用いることで、VRとしての没入感とともに実写ならではのリアリティが活きるのでは?と考えました。
また運用面においても、実写VRは3DCGに比べ低コストかつ短期間でのコンテンツ制作も可能なため、多数のコンテンツを利用する上で優位になります。

 

【エンパワメント研修を題材にデモ版を制作】

本コンテンツは、経営・マネジメント研修の大手である株式会社グロービスの協力を得て、上司と部下の板挟みにあってしまう課長の目線で「エンパワメント/権限委譲」について学べるコンテンツとしました。

課長であるあなたは、部下にキャンペーン施策を任せたのですが、上司である部長の決裁を得ていなかったため、部長がそのキャンペーン施策を否定します。
しかし、部下達は課長であるあなたに一任されたとして反発したため、双方が議論している会議室に呼び出されるところから始まります。
こんなとき、課長であるあなたはどのような対応をするべきなのか。三つの選択肢から回答を選択すると、講師が登場し、正しい回答となぜその選択肢が正しいのかを解説していきます。

VRコンテンツならではの没入感により、上司だけでなく、部下からも詰められるような目線を体験することができます。そのため、視聴者は第三者目線ではなく、「自分ごと」として、板挟みにあってしまう課長の大変さや悲痛さを「体感」できることが特徴です。

 

 

 

 

 

【プロジェクトを終えて】

今回のビジネス用実写VRのデモ用試作版はグロービス様の協力がなくては実現しなかったプロジェクトともいえます。
デモ用試作版制作のパートナーとなって頂いた株式会社グロービスで、動画学習サービス「グロービス学び放題」を担当されている小山はるかさんは「VRラーニングLight」のデモ用試作版を制作した感想をこのようにお話しています。
「VRは、リアルな再現VTRによってその場の空気感や心理的変化を、体感しながら当事者目線で疑似体験できます。そのため、単なる知識学習に留まらず、学習した知識を現実に近い状況下で判断、使用する経験ができるため、育成ツールとしての可能性を感じました」

社員教育や研修でのVR利用は、業種や業態を問わず幅広い企業での課題解決へつながる可能性があり、完成後のデモを通じ「面白い・参考になる」というリアクションを多数頂いています。