Articles 社員インタビュー プロジェクトマネージャー 新卒から27年。幅広い部署・業務を経験してきたからこそ見えた、どんな仕事にも共通する「楽しさ」

3Dコンテンツ制作会社に入ろうとお考えの人に送る、キャドセンターの業務内容や取り組みを紹介する連載。第5回は、キャドセンター プロデュースグループ営業3部でプロジェクトマネージャーとして活躍する、四宮公基さんにお話しを伺いました。

芝浦工業大学システム工学部に在学中、研究室の教授とキャドセンターの当時の社長がCGコンペの審査員という立場で出会い、その流れから派遣としてアルバイトを始め、そのまま入社を決めたという四宮さん。土木デザイン部でのCG制作に始まり、VRラボでのVR技術開発、コンテンツ制作、不動産CG制作、そしてプロジェクトマネージャーと、多彩な部署、職種を経験してきた四宮さんの歩みや、すべての仕事に通底する楽しさ、やりがいをたっぷり語ってもらいました!

【社員プロフィール】

四宮 公基(しみや こうき)
1997年:株式会社キャドセンター入社
プロデュースグループ営業3部所属。
キャドセンターでのアルバイトを経て新卒入社。土木デザイン部にて橋梁・道路などのCG制作に従事。その後、VRラボでプログラムを学びつつ、リアルタイムデータ制作と開発業務を行った後、コンテンツの企画・制作・販促を手掛け、不動産CGの制作進行を経てプロジェクトマネージャーに。数々のビッグプロジェクトを手掛けています。

入社のきっかけは、アルバイトで感じた「ワクワク」

――入社の経緯を教えてください。

大学の研究室で建築設計を学んでいたのですが、研究室の教授と、キャドセンターの当時の社長がデジタル建築コンペの審査員という立場で知り合い、それをきっかけに研究室から何人かアルバイトを派遣することになりまして。CG制作について学びながら仕事をさせてもらいました。もともとアルバイト期間は夏休みの間だけ、という話だったのですが、続けさせてくださいと申し出ました。建物を図面から3Dに起こしていくという行為が、僕にはとても楽しくて、モデリングを一生の仕事にしたいと思ったんです。その後、就職時期になり、面接を受けてそのままキャドセンターに入社しました。

――初めに配属された土木デザイン部ではどのような仕事をされたのですか?

橋やトンネル、道路など、土木関係の建造物のCGを作っていました。橋の建設現場に大鷹の巣があって、その大鷹の視点から工事現場がどう見えるのか、パースを作ってほしいと頼まれたこともありましたね。大規模な都市計画の案件にも携わることができて、六本木ヒルズ開発の仕事では、主に計画敷地の部分のモデリングをしたことを覚えています。

――VRやプログラミングについては入社後に学ばれたのですか?

八ッ場ダム建設の仕事で、湖畔に住居を移される住民の方々に、どんな居住環境になるのかをVRで見せる必要があって。そこでリアルタイムVRの知識やノウハウを学んだのですが、VRを作るのに必要なスキルとして、プログラミングを勉強しなければなりませんでした。プログラミングの「プ」の字も知らないところからのスタートでしたが、プログラミングに明るい上司がいて、手取り足取り教えてもらいました。形状を作って、リアルタイム系のデータを作り、プログラムを組んで、実機で動かして。全行程に関わりましたが、プログラミング学習を含めて、不思議と大変だった記憶はありません。とにかくすべてにワクワクして、楽しくて。

――コンテンツ企画部に異動された経緯を教えてください。

都市データの整備が始まって、作成した都市データを見るためのアプリケーションが必要なのではないかと考え、作ったのが「Urban Viewer」です。僕自身は、プログラミングはしていなくて、全体のディレクションを担当しました。販促のためにホームページを作ったり、パッケージデザインを考えたり、購入したお客様に対するサポート体制を構築したりと、さまざまな経験を得ることができました。ただ、期待していたほど売れ行きは伸びず、そこは僕の社内でのプレゼン力が足りなかったのかなと。今になってみれば、それもまたよい経験だったと思います。「Urban Viewer」がそうであるように、何かを作りたい、挑戦してみたいと考えた時に、実行できる環境がキャドセンターにはありますし、それをサポートしてくれる仲間もいる。それは今でも変わっていないと思います。

その後は、アプリやDVD、書籍、ハードウェアなどを企画制作するコンテンツ企画部に移り、デジタルアーカイブを取り上げた映像制作や書籍制作に携わりました。また、コンテンツ企画部では、障害児の療育用のソフトとして、画面に触れて遊べるアプリケーションシステムを制作しました。子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見て、とても感動したのを覚えています。

どんな仕事にも「楽しさ」がある

――幅広い部署・業務を経験されてきた四宮さんですが、仕事に臨む姿勢はどんな業務でも変わらないのでしょうか?

どんな業務でも、「楽しいと思える仕事をしたい」と考えて取り組んできました。もちろん、自分ばかりが楽しんでも仕方がないので、お客様の役に立つものを作りたい、その中で「楽しさ」を感じたいという思いがあります。

作っていて自分自身が楽しめないものだと、それが成果物にも表れてしまうと思うんです。楽しいからこそ、細部までこだわるし、大変なことも乗り越えられる。「楽しさ」にはそういう力があるのではないでしょうか。CGは、よくも悪くもどんどん一般化してきていますが、プロとアマチュアの違いという意味では、その仕組みや歴史を理解し、深く掘り下げ、精通することを意識しています。

大切なのは、相手の立場になって考えること

――部署を異動すると、同僚や上司、後輩との関係を一から構築しなければならず、苦労あったと思いますが、普段から社内コミュニケーションなどで意識していることはありますか?

相手の立場になることが大切だと考えています。制作、営業、お客様など、さまざまな立場がある中で、それらを身をもって知ることができたのは、僕の中で一番の財産だと思っていて。例えば、この取材にしても、カメラマンの方はどんな写真を撮りたいのかな、インタビュワーの方はどんな話が聞きたいのかな、そんなことを考えながら話をしています。もちろん、それぞれの立場の方の気持ちを考えられるのは、さまざまな仕事を経験してきたからこそであり、その経験やスキルは大きな武器になると思っています。

――キャドセンターの社内の雰囲気はいかがでしょうか?

社員全員が毎日笑顔で仕事に臨めたら、こんなに素晴らしいことはありませんが、それはなかなか難しい。でも、少なくとも、同じプロジェクトに携わるメンバーには、なるべく笑顔で仕事をしてほしいと思っていて、そのための空気作りや環境整備を心がけています。わからないことを質問すればすぐに答えてくれる、やりたいことがあれば挑戦させてくれる、それがキャドセンターのよいところだと思いますし、僕自身も、「聞きやすい人」になれるように意識しています。実際、キャドセンターには、業務時間内で技術の習得や検証を行うことができる「社内プロジェクト制度」があって、手を挙げればやらせてくれる環境が整っています。

――どんな方と一緒に仕事をしていきたいですか?

相手の立場になって考えらえる方、キャドセンターにはないスキルやクリエイティビティを持っている方、そんな方と一緒に仕事がしたいですね。いい意味で価値観をひっくり返してくれるような。もちろん、僕のように部署を転々としながら経験を積んでいく働き方もあれば、同じ部署で一つの道を究めていく道もあります。制作のプロにも、営業のプロにも、プロジェクトマネージャーのプロにもなれる。それぞれがそれぞれの形で、成長していける会社だと思います。

様々な部署、職種を経験してきた四宮さんに、キャドセンターの幅広い業務内容と魅力、をお伺いしました。どの仕事も楽しんで向き合ってきた四宮さん。「自分のことを分かっていること」とご自身を分析する四宮さんのプライベートが垣間見える直筆アンケートを見てみましょう!

やりたいことがあれば挑戦でき、わからないことがあれば質問しやすい環境だと話す四宮さん。自身も先輩からプログラミングを習い、その後の経験に活かされたと語ります。今後は後輩へ、聞きやすい環境をさらに整えながら、価値観を変えてくれるような方と一緒に仕事をしたいと望みます。